業界動向

点群データ活用の現在地〜各業界の今、そして未来ビジョンとは?

国土交通省が主導する日本全国の3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化プロジェクト「PLATEAU(プラトー)」を皮切りに今、「点群データ」の活用が一気に加速する勢いを見せています。

PLATEAU
https://www.mlit.go.jp/plateau/

「PLATEAU」についてのわかりやすい解説記事はこちら→
https://club.informatix.co.jp/?p=14300

 

東京都では「デジタルツイン実現プロジェクト」が始動。仮想空間に再現されたもう一つの東京で「より良い未来づくり」のシミュレーションが行われ、そして3D都市モデルオープンデータを使ってのさまざまな「新しい仕組み」「新しい価値」「新しいサービス」等々が生まれています。

東京都「デジタルツイン実現プロジェクト」
https://info.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/

 

静岡県では「VIRTUAL SHIZUOKA」構想を掲げ、県内の全域をレーザースキャナー等で測定して「3次元点群データ」を取得・蓄積、そして3D都市モデル化。現実空間を仮想空間に再現して、「デジタルツイン」環境を整え、新たな社会インフラとしての活用を始めています。街づくり、インフラの維持管理、防災対策をはじめ、観光や自動運転、エンタメなど社会全体で「VIRTUAL SHIZUOKA」のオープンデータを使って、みんながより良く暮らせる静岡県を目指しています。

VIRTUAL SHIZUOKA プラットフォーム
https://3dview.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/#share=s-mVduTQw8aGtl08ZJ

 

 

点群データの活用は、3D都市モデルの他にも、あらゆる領域での活用が進み、その広がりは無限大の様相を呈しています。

 

製造業の領域では今や「デジタルツイン」による高度シミュレーションが当たり前となり、土木・建設の領域ではBIM・CIMの導入に伴い「3Dスキャニング&モデリング」の流れが加速。エンタメの領域でも、今や3次元データロケーションの前で役者が演じる時代になり、メタバース構築の上でも3次元点群データは不可欠となっています。

 

その他、世界遺産・文化財の保護・管理、地方創生・観光促進のための新しいプロモーションの発案、医療・医薬・ヘルスケア領域における革新的な治療やケアの発明・開発、農林水産業が抱える課題の解決法や食糧政策への最適解を導き出す新アプローチとしての3次元点群データの活用・・・等々、一気に花開く勢いを持ち始めています。

 

5Gから6Gへ。超高速・大容量・超高信頼・同時多数接続が叶う次世代の移動通信システムが配備される頃には、仮想空間と現実空間を融合した新しい社会「Society5.0」が誕生。2030年代には「点群データ」が、社会の成り立ちを支える最重要な資源の一つとなります。そして点群データをもとに経営課題や社会課題を解決する「モデリング」や「ソリューション」を提供できる会社こそが、DXの主役の一角を占めるのは間違いありません。

 

もしかしたら、GAFAに代わる存在になるかもしれません。それほどまでに大きな可能性があるのが、「点群データ」「デジタルツイン」「3Dリアリティ・キャプチャ」「3Dソリューション」等々に挑む先駆者たちなのです。かつてインターネットの黎明期にチャレンジングな試みで世の中を変えた冒険者たちのように、私たちもぜひ、新たな冒険の旅の成功者になりたいと、本気で考えています。

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